秋は勝率が悪い?10月の相場傾向とアノマリー
- 2021.10.06
- 投資を学ぶ

季節はすっかり秋ですね。
肌寒い日も増えてきましたがいかがお過ごしですか?
さてさて、「秋には魔物が住む」なんていわれている株式市場ですが、はたして10月はいったいどんな動きをみせてくれるのでしょうか?
新政権も発足して目が離せませんね。
結論から言いますと、
10月は「2000年以降最も勝率が悪い月」と言われています。
どんな要因があるのか気になりますね。
それでは、10月の相場傾向とアノマリーについて見ていきましょう。
秋には魔物が住む・・・
これまでに起きた歴史的な暴落の多くが秋頃に起きています。
1907年10月に発生した金融恐慌。
1930年代の世界大恐慌が始まるきっかけとなった「暗黒の木曜日」と言われる、ウォール街の大暴落は1929年10月24日に起きました。
1987年に起こった「ブラックマンデー」は1987年10月19日に起こり、ダウ平均はわずか数時間で500ポイント以上、約22%の下落を記録しました。
記憶に新しいリーマン・ショックは2008年9月15日にリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻をきっかけに世界期のぼ金融危機が発生しましたが、レイバー・デイ明けの9月2日から相場が乱れて初めているのが確認できます。
オクトーバーエフェクト
「オクトーバー・エフェクト」とは有名なアノマリーのひとつで、10月に株式相場などのマーケットが下落する傾向がある言われています。
アメリカでは、1907年、1929年、1987年、2018年と、10月に株式市場は大暴落に見舞われました。
10月は過去の暴落の印象が強く、また年末を意識する投資家も増えます。
市場はナーバスになり、これが市場のクラッシュを引き起こす原因ともいわれています。

稲穂相場
「稲穂相場」とは、稲穂が頭をたれるように、株価の上値が重くなる相場のことを言います。
相場が好調であった時ほど、含み益を抱えた投資家たちが、年末に向けて換金売りを検討するため、その傾向が強くなるといわれています。
FOMCの動向に注意!
9月のFOMCはこれまでにも大きな政策が打ち出されています。
今年は特に、テーパリングについて相場の方向性を変える政策も出やすくなるでしょう。
9月の雇用統計統の結果次第では政策の内容に新たな展開が生まれる可能性もあるので注意が必要です。
ヘッジファンドの売りに注意
11月は多くのヘッジファンドの決算月になります。
前月となる10月あたりからポジションの手じまい売りが出やすいともいわれており、株価が大きく下落する可能性があるので注意が必要です。
決算本格化
いよいよ日本企業の決算発表が本格化する時期です。
決算の内容次第では、11月決算のヘッジファンドの45日ルールに従って、10月中に大きく売りが出る可能性が高まりますので、決算発表の動向には注視しておきましょう。
また月末はTOPIXのリバランスが行われるため、商いが膨らみやすいようです。
ボラティリティの上昇に注意
1年の中でボラティリティが上がりやすいのは、5月、9月、10月と言われています。
ボラティリティの上昇は、基本的には株価が下がる時です。
1946年以降9月のS&P500は平均で約1%下落しています。
何かと相場に影響を与えるイベントが重なる9月は特に注意しておきたいですね!
金九銀十(きんきゅうぎんじゅう)
中国では9月と10月に中秋節(ちゅうしゅうせつ)と国慶節(こっけいせつ)という大型の連休があります。
この9月と10月は中国で最も消費活動が活発になるといわれており、日本株はもみ合いになりやすい傾向があります。
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まとめ
以上、10月の相場傾向とアノマリーでした!
9月に引き続き、「秋には魔物が住む」と言われるにはそれなりの理由があるようですね。
買い場とみるか、逃げ場と判断するか・・・。
相場傾向も参考にしながら、10月も投資を楽しんでいきましょう!
(おわり)

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